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ALKINIST -あるきにすと- ウルルン2日目

ウルルン2日目 

朝起きてみれば、自分のテントではなく、彼らのテント。
寝場所までお世話になってしまった。

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明るいテント内、
電灯を点けたまま眠ってしまったのか、と一瞬思うも、
そういやここ電気ないわ、と気付く。

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上を見上げれば、天窓から射し込む陽光。
生活の知恵か。


彼らの朝。
ラクダミルクを求めてやって来たおばちゃんのために乳を搾り、放牧へと出かける。
残念ながら、昨夜やって来た公安との約束でここを去らねばならず、放牧へ出かける男衆と握手。
「朝飯食って行け」と言う彼らに甘え、朝食を頂き、歩き始めた。

しばらく歩くと、
放牧へ出かけた彼らが遥か遠くから手を振っているのが見え、思い切り振り返した。
またいつか戻ってきたい、そんな事を思いながら。

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電気、ガス、水道など、「ない」という事が前提の中暮らすカザフ人一家。
しかしながら、現代文明の波は彼らの元まで押し寄せておりまして。

放牧へ出かける際は、馬に乗って出かけていくも、車、バイクを所有。
そんな事にいちいち驚きはしないけど、
ラクダの世話をしている際、鳴り響くメール受信音。
各自携帯電話を所有、メール受信の度に携帯電話を睨み、指先で器用に文字を打つ。

マサイ族ですら携帯電話を持つ現代なのだけど、
食事時も携帯電話を手放さず、食事そっちのけでメールする姿には、なんだか悲しくなった。

モノが溢れ、何不自由なく暮らす日本から来た者の勝手な言い分なのかも知れないけど、
携帯電話やパソコン、様々なものが発達し、便利になる一方で、失われていくものを垣間見た様な気がした。


文明社会と古き良き生活、うまく共存してくれる事を切に願う。


※彼らが携帯電話をどこで充電しているかは不明。



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<写真>
貴重な水。

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<写真>
水を飲むラクダ。

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