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ALKINIST -あるきにすと- Huascaran N.P Day7

Huascaran N.P Day7 



7日目。
チョピカルキを拝もうかとテントから顔を出すも、周囲は深い霧に包まれ何も見えず。

ここから400メートル上り、峠を越えた先に絶景が待っている。
ここを自分の足で歩くために海抜200メートルの海沿いから4200メートルの峠を越えてわざわざやって来たわけで、ワスカラン国立公園の歩行において最も重要な日。天候が唯一の懸念材料なのだが大丈夫なのだろうか。
視界が悪く、幅の狭い道を歩く事にも不安を覚えたけど、もともと交通量の少ない道だし、さらには早朝という事で峠を越えるまで1台の車もやって来なかった。

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たまに霧が晴れ、太陽が顔を出せば見事な景色を目にする事ができるが、すぐにまた霧に包まれるという事を何度か繰り返す。

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周囲の景色、状況がつかめないまま、黙々と歩き続ける事2時間。
気が付けば峠の頂上が目の前にあった。
峠は4750メートルくらいのはずだが、自分の腕時計の高度は4620メートルでしかなかったし、苦労を重ねた末に峠を越えた喜びよりも呆気ないなという気持ちが率直な感想。

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峠を越えた先に絶景が待ち受けているのだけど、やはり霧に包まれ視界不良。
天候が回復するまで1時間半待ち続ける。

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少しずつ天候は回復。

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そして現れたのがこの景色。

未舗装の悪路をひたすら黙々と歩き、4700メートルの峠を越えた先にこの絶景が現れれば感極まって泣いてしまったかもと思うが、残念ながら前回車で通過した場所であり、この景色の事は知っていた。号泣する事はなかったけど熱いものが込み上げてくる。
元々あまり感動する人間ではないのだが心が震えた。

ここまで歩く事6万キロ。地球の大きさからしてみたら6万キロの足跡なんてちっぽけなものだけど、そんな6万キロの中でのベストルートは間違いなくこのワスカラン国立公園。
ここを歩きたいと思い、4200メートルの峠を越えてアンデスへ戻ってきたのだ。
集大成の五大陸目である南米。最後の最後に素晴らしいルートと巡り合えたなと思う。

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はるか下まで続く九十九折の道は圧巻の一言。

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これは以前トレッキングをした際、正面のピスコから撮った九十九折の写真。

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絶景を楽しみながらゆっくりと下る。

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どこまでも続く下り坂。

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ここでカーブを曲がれば正面にはワスカランとチョピカルキが見え、

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次のカーブを曲がった先にはピスコなどを見る事ができる。どちらも素晴らしい景色。

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600メートルも下れば、ついさっきまで同じくらいの高さにあった山々を見上げる事になる。

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見下ろしていた湖ももう近い。

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あの峠を越えてきたのか、あそこから下りてきたのかと何度も後ろを振り返った。
我ながらよく歩いてきたものだなと思う。
念願のワスカラン横断を果たし、ペルーでの歩行に思い残す事はもうない。

歩行距離35キロ。