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ALKINIST -あるきにすと- 危険な首都を抜ける

危険な首都を抜ける 



グラナダを早朝に出発。

ここから北上するには首都マナグアを通る必要があるけど、ニカラグアで最も危険な街なのでできれば避けたい。
50キロ程遠回りになるが、首都を回避できる道を歩く事も考えたけど、上りもあるし少々面倒だ。

マナグアの中心を歩かなければ大丈夫だろうと判断。
宿のスタッフに安全にマナグアを抜けるルートを教えてもらい万全を期す。
グラナダからマナグアへは40キロ。朝から不安と緊張感が入り混じる。

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マナグアが近付くにつれ、交通量は増えていき、道も広くなった。
宿のスタッフに教えられた道を曲がり、順調に安全ルートを進んでいく。
交通量こそ多かったが、特に雰囲気の悪い場所もなく、悪そうな人もおらず問題なく首都を通過。

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そしてマナグアの西外れへ。ここまで来れば安全地帯か。
今回のマナグア歩行、何があるか分からないので万一に備え、ルート近くの宿をチェックしておいた。
この辺りにも宿があったはずだが、まだまだいけそうだったので先を目指す。

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とにかく暑く、16時の時点で36度。
額からは大粒の汗が流れ、シャツに大きなシミ。

スーパーで買い物をし、水を補給し、野宿に備える。
人目につかないテント設営場所を求めて歩き続けるが、そんな場所は一向に現れず、バラック小屋が並ぶスラムのような小さな集落が現れた。
そしてその先にあったのが教会。
人目につかない場所がないなら、人目につく安全な場所で眠りたい。
テント泊のお願いをしてみたところ、快諾してくれた。
外でテントを張るつもりだったが、建物の中へ案内してくれた。

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蚊が侵入してくるのでテントを張ろうとしたところ、「その必要はない」と蚊取り線香を持ってきてくれた。
しかしやはり蚊が気になって眠れないので、結局テントを張る。
夜は強い雨。室内で寝させてもらい、本当に良かった。

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翌日の昼食。コーラと合わせて80コルドバ。
ニカラグアに入ってからトルティーヤというトウモロコシの粉で作られた薄いナンのようなものが添えられるようになった。
主食の米があるのにこれをどうやって食べれば良いのかと戸惑うのだが、この先しばらくはトルティーヤが広く食べられている国々が続く。

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食堂の子供達。


歩いている人間にとって雨は天敵で、ものすごく嫌なもの。
雨季の中米を歩いている事を後悔する事もあるが、グラナダを発ってからは雨が降るのを待ち望んでいた。
というのもグラナダで傘を買ったから。
レインウェアと違って着脱の必要がないので楽だし、素早く取り出す事ができる。
カナダ横断中に出会った徒歩旅行者ジャンもレインウェアではなく傘を持っていた。

昼を過ぎ、次第に怪しくなっていく雲行きに心を弾ませる。
そして雨が降り始め、傘をさすのだが、横風に耐えられず、即破損。

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一気に興醒め。
ふざけんなよ。150コルドバ(5ドル)もしたのに、金返せよ!
ブツブツ文句を言いながら、雨の中を歩き続ける。

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夜は前日に続き教会。
無人だったが隣の家の人に許可をいただく。
教会裏にテントを張っていたが、「雨が降るから」と正面の屋根下にテントを張る事を勧めてくれた。
道路から丸見えなのが怖いけど、「安全だ」という言葉にほっとする。