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ALKINIST -あるきにすと- La Ventosa

La Ventosa 

今歩いているところはやたらと軍の車両が行き来している。
何かに備えるように荷台に設置された機関銃を持っている兵士、顔を覆面で隠した兵士など、連日何度も目にしている。

前方からまた軍の車両がやって来たのだがそれはいつもの事。
しかし荷台に乗った兵士が何かを路上に投げ、「拾え」とジェスチャーで示した。
路肩に転がったものを取りに行くと、緑色のパッケージでポテトチップスのよう。
この辺りは商店もなく、腹を空かせて歩いていたので、待望の差し入れに心弾ませたのだけど、手にしたものはずっしりと重くポテトチップスでないのは明らかだった。



ツナでした。しかも1.8キロという業務用サイズ。
連日ここを歩いている姿を見てくれていたのだと思う。グラシアス。

しかしどうやってこのツナを消費すればいいのか……。
アスファルトに投げつけられた時の衝撃で袋は少し破れた状態。
冷蔵庫などあるはずなく、暑い中持ち続ければ悪くなるのは確実。
嬉しい差し入れだけど悩ましい。

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この辺りは延々と風力発電の風車が続いていた。
その数1000基以上。これだけの数を目にしたのは初めてだ。
そして食堂も商店も現れる事なく、空腹と渇きを感じながら歩いた。

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ようやくタコス屋が現れたので休憩。

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陽が西に傾きつつある中、歩き続ける。
この辺りも風力発電の風車が多い。

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するとまた軍の車両が前方で停止。
下りてきたおじさん兵士に渡されたのは水の缶を24缶。
水道水を飲めないメキシコで水はとても貴重なので嬉しい。
それにしてもなぜ今日はメキシコ軍がこんなにも差し入れをくれるのだろう?
ツナと水で10キロも重量が増したけど、とにかくムチャス・グラシアス!

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La Ventosaのガソリンスタンドまで歩きテント。
54キロ歩きました。

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建設中の風車。
これをどうやって組み立てるのだろうといつも思っていたのでこういうのが見えるのは嬉しい。